ユウガオ



「元気だった?」
彼の言葉にコクっと頷いた


「会いたかった」
彼の言葉に私はまたも頷いた


「聞いてくれる?」
私はもう何も言わなかった


「子どものためって思って
ずっと一緒にいた。だけど、
1年会えなくて気がついた…
大袈裟じゃなく、まりに会えなきゃ
俺は潰れそうだって
お前と一緒に生きていきたいって

俺の我が儘がみんなを
幸せにするわけじゃない
自分の我が儘で幸せに
なれるのは自分自身

でも、嘘じゃない
まりなを愛してる、今も、
これからも…」


下を向く私とは正反対に彼はまっすぐ
私を見つめていた


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