ユウガオ




「おめでとう。誕生日」

耳元で小さく聞こえる
彼の声に私の中で何かが熱く疼く




「ありがとう」
私は首だけを後ろに向けキスをした



彼は無言で私を自分に向け
手を握った




「結婚…してください。俺と」



風が吹いた…気がした
周りが私たちを見てる…そんな
気がした



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