「15―イチゴ―」

きっと今日は俺にとって緊張する1日だろう─…。

黒い学生服を身に纏い、親友の誠也と一緒に、たくさんの人が見える校舎へと向かう。


番号あるといいんだけどな…。

ふぅ、っと一呼吸して掲示板に載ってる番号と手元にある番号を見比べようとした。


たくさんの人だかりの後ろで見にくい位置。


「なぁ、壱。お前、何番だったっけ?」


返事をする間もなく、
俺の持っている紙に書かれた番号を覗き込む。


「すげー人だし、前のほう行って見てくるわー」


そう言って誠也は勢いよく人だかりの中へと掻き分けて入っていく。



その状況を茫然と見つめる俺…。
 
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