白球に想いを
こんな、こんな文でおかしくはないだろうか。何度も見返す。
「あ」
間違って送信を押してしまった。
「あっちょっ!!!」
携帯に向かってブツブツ言ってる私はかなりおかしい人だろうけど、これは一大事だ。
こわいこわい。
何でもできるって言ったけど、それは準備というものがあってからこそのもので…って誰にいいわけしてるんだろう。
まぁ、文自体は変ではないからいいとしよう。あ、あとは返信を待つだけ。
怖くなって、自転車をこぐスピードを速くする。※自転車中に携帯いじってはいけません
夜風が気持ちいいはずなんだけど、さっきのこともあってかなかなかいい気分にはなれない。
それに、家にいるのはあんまり好きじゃないんだ。こんな暗い夜道は危ないけれど、私にとっては心地いい。
私こそ、暗闇の光を待っているのかな。なんてロマンチックに考えて見たりするけれど、それはないな。
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