白球に想いを
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私が通っている高校は、地元の茨城県、専門M高校。私のクラスは経済科。
だから、担任の先生も、クラスメイトも3年間は変わらない。いい意味でも、悪い意味でもとれる。
そんな中、クラスの中でも無口な方に入る男の子がいた。
恐らく野球部。
坊主が貴重で、女子が苦手そうなイメージだ。イメージっていうより嫌いだと思う。たまに睨んでいるところを見たことがある。男子なんてそんなものだろう。
珍しいことに、ここの学校は野球部にマネージャーがいないらしい。先日の部活紹介で一言も名前が出たこなかったことからそう思っている。
その野球部の子に聞くのが一番だとは思うのだけれど、嫌われていると分かっていて聞くのは少々心が折れそうで、聞くに聞けずにいた。
結果分からないまま、入学してから1ヶ月がたとうとしていた。
野球応援の季節にもなり、元は吹奏楽の私は、応援の方へと駆り出されていった。
いつの日か、クラスメイトの付き添いでサッカー部のマネージャーを見学しに行った。
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