白球に想いを
出会いはふとした瞬間で。
カキィン
空に響く爽快な金属音が、サッカーグラウンドよりも少し奥から聞こえてきた。
「あ、花奈。野球部のマネージャーあるみたいだよ??」
サッカー部マネージャー志望クラスメイトの『さくら』が私に声をかけた。
「え?いやでも……」
なんだわかったのだろうかと、後ろを振り返って見れば、赤いジャージ(1年生の証拠)を着た女の子がジャグを洗っていた。
部活紹介では存在していなかった野球部のマネージャー。ずっとやりたいと願っていた野球部のマネージャー。
存在しているのか、どうなのか、定かではない中、集中できもしないサッカーのボールを目で追いかけていた。
何度か野球部のグラウンドを見ていると、1人の野球部員が出てきた。
多分、勘違いとかじゃなければ目が合ったと思う。よく見れば同じクラスの野球部の男の子だった。
一生懸命やっているのか、その姿は泥だらけだ。いかにも青春そのものだ。
カキィン
空に響く爽快な金属音が、サッカーグラウンドよりも少し奥から聞こえてきた。
「あ、花奈。野球部のマネージャーあるみたいだよ??」
サッカー部マネージャー志望クラスメイトの『さくら』が私に声をかけた。
「え?いやでも……」
なんだわかったのだろうかと、後ろを振り返って見れば、赤いジャージ(1年生の証拠)を着た女の子がジャグを洗っていた。
部活紹介では存在していなかった野球部のマネージャー。ずっとやりたいと願っていた野球部のマネージャー。
存在しているのか、どうなのか、定かではない中、集中できもしないサッカーのボールを目で追いかけていた。
何度か野球部のグラウンドを見ていると、1人の野球部員が出てきた。
多分、勘違いとかじゃなければ目が合ったと思う。よく見れば同じクラスの野球部の男の子だった。
一生懸命やっているのか、その姿は泥だらけだ。いかにも青春そのものだ。