キスゲーム 後編 【完】
百合沢「なんでっ…。何で積木君は笑ってられるの?」


彼女に叩かれた頬は痛かった。


けれど、それよりも


積木「俺を叩いても無駄だよ。時や恭平に何か聞いたかも知れないけど。」


時「積木っ…!お前っ…。」


俺には叩く事が出来る自分の感情を自由に表現できる彼女が羨ましくさえ感じられたんだ。

パシーンッ。


あの音が聞こえた瞬間

叩かれた痛みを感じた瞬間。


俺は、叩き返したい反動さえ感じた。
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