キスゲーム 後編 【完】
忠彦「裏切った・・?君なら分かってくれると思ったんだけどね。何故なら僕と君は似てるから。」

 そう。

 初めて百合沢と出会った時

 自分とこの人はどうしてこんなにも似てるんだろうと思った。

 入学式の時、生徒1人1人に”入学おめでとう"って微笑みかけている百合沢を見て同じように”ありがとうございます”と教師達に偽物の微笑みをかけている自分と重ね合わせてみていたんだ。

この世に、こんなにも自分と似ている人が存在してたんだって嬉しいような少し照れくさいような複雑な気持ちだった。
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