からっぽ。
《要一》



俺が、水商売を始めた頃。


普通のOLだった、裕美と出会った。


お客の殆どが“夜の街”の人達の中で、あまりお酒も飲めないのに、友達と二人で毎週必ずやって来る。



まだ、仕事に慣れていなかった俺とそんな裕美が、親しくなるまでに時間はかからなかった。



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