からっぽ。
歩実さんからの手紙には、優しさが沢山詰まっていた。

裕美に対しての心使いもあって、凄い人なんだと、改めて思い知らされた。


きっと、俺の知らない苦労や悲しみを経験して、それでも強く生きて来た。

だから、こんなに大きな優しさを持てるんだ……

かなうハズはない。



でも、これから先は、俺が一緒に生きて行く。

歩実さんの目にはもう、辛く悲しいモノは映さない。



俺は、本気で、そう思っていた………



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