からっぽ。

血の繋がり

《歩実》



坂下と会わなくなってから、二ヶ月が経つ。

電話やメールでのやり取りをしてるから、本来なら、気にする事ではないはず。


でも、目的のないままに“待たされてる”気がして、落ち着かない………


『あたしは元気だから、大丈夫だョ』


見栄見栄な強がりを言っては、落ち込んでしまう。




そんな時に、坂下からのメール。


“大事な話が、あるんだ……”


突然、部屋に来る事になった。


私は、話の内容を想像しては、不安になる。

坂下が持って来る話は、間違いなく、これからの私達を左右する話なのだから………