からっぽ。
自分の店
《要一》



香子ママからの融資の話があってから、半年近く、悩んでいたが………


『一度は、自分の力を試してみたい』


考えるウチに、そう思う様になり、“ビジネス”だと香子ママが言った事を信じ、必要最低限の金額を借りて、やってみる事を決めた。



「すみません……、ありがとうございます。
毎月、必ず返済していきますから………」


「分かった。用意しておくね!」


香子ママは、戸惑う事なくそう言った。



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