からっぽ。
長年勤めて、思い出が沢山ある“K”のオーナーは、俺を、快く送り出してくれた。


最終日には、涙こそ流さなかったが、目頭が熱くなる事が何度もあって、寂しさを感じずには居られない………



「いつでも、遊びに来いョ」

「長い間、本当にありがとうございました」

俺は、八年近く働いた店を、辞めた。



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