からっぽ。
バイト
《歩実》



割り切っていたつもり。

だから、普段の生活には、支障がないと思っていた。


でも、正行さんが居なくなった事は、思っていたよりもずっと寂しい……


私は、新しい恋なんて出来るのだろうか?

また愛される事があるのだろうか?



孤独と不安で、部屋に一人でボーっと過ごす日々……



電話がなる。


「もしもし?歩実ちゃん?」

「…あっ、はい…。ご無沙汰してます……」


昔、働いていた“スナック”

正行さんと出会った、あの店のママからだった。



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