からっぽ。
突然、香子ママの事を話して来た。

どうやら、付き合ってると思っている様子。


俺は、否定しようかと思ったが、今はやめておいた。


きっと、俺の思いは伝わらない……


今は、歩実さんの様子の方が気になっている。

女として、好きだとかの感情より、人としてに興味があったから……




盛り上がるだけ盛り上がって、歩実さんは眠ってしまった。


「タクシーを呼んで貰えますか?」



歩実さんを抱えて、一緒にタクシーに乗り込む。



『そういえば……、
ドコに住んでるんだろう………』


季節は春。

満開の桜に見送られながら、帰った………



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