からっぽ。
「うん……、二日酔い…。
っていうか、まだ…酔ってる感じかなぁ……」

「住んでる所が分からなかったんで、ウチに連れて来ました…。
すみません……、上着だけ脱がせました」

「……ごめん、…迷惑かけて……
覚えてないんだ……」

「大丈夫ですョ。楽しかったです」


そう言って、熱いお茶を入れてくれた。


『ちゃんと急須で入れるんだぁ……』

そんな事を考えていた。



「あのさぁ……、香子には言わない方が良いよね……?」

「歩実さん……。
俺は、香子ママとは何も無いんです……」




まだ、お酒が残っていたし、坂下の言う事が良く分からない。

そんな私の前で、坂下は自分の事を話し出した………



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