大好きだよ、先生
2.高校生活
「友紀ー!早く準備しなさい!父さん待ってるよ!」
「分かってる!ちょっと待ってリボンどうやって付けるんだこれ...!」
4月7日の正午。私は何時ものおばあちゃんの怒声でわたわたと制服を身に付ける。
朝田友紀、今日から高校生になる15歳である。今までの中学校のダサい制服は卒業し可愛いブレザーに腕を通す。
少しでも大人に近付く印象を受けるつもりが全くそんな空気は無く。
着替え途中に歯みがきをしながら時間を確かめる。
「まだ受け付けまで40分もあるじゃんか!大丈夫だってー」
呑気に返す私におばあちゃんは更に喝を入れる。
「馬鹿!!時間は基本始まる5分前には現地に居るもんだから!家から遠いのよ!?」
「うぐっ、分かったって!」
渋々準備を終え出発の声を掛けてお父さんが待つ車に乗り込む。お父さんは待ちくたびれていたのか伸びをして、行くぞと私に言った。
初めての高校生活は期待に満ち溢れていた。
新しい友達、給食ではない弁当生活、新しい先生、彼氏...予想図を頭で組み立てながら笑みをこぼす。
隣でお父さんが若干引いていたけど気にしない。
今までの堅苦しい強制部活から抜け出せたんだし!男の子も中学校よりきっと増えてるはず!
ギリギリな時間にも関わらず心はうきうきしていた。
(ちなみに)私朝田友紀は、彼氏を一度もつくった事のないシャイである。
「分かってる!ちょっと待ってリボンどうやって付けるんだこれ...!」
4月7日の正午。私は何時ものおばあちゃんの怒声でわたわたと制服を身に付ける。
朝田友紀、今日から高校生になる15歳である。今までの中学校のダサい制服は卒業し可愛いブレザーに腕を通す。
少しでも大人に近付く印象を受けるつもりが全くそんな空気は無く。
着替え途中に歯みがきをしながら時間を確かめる。
「まだ受け付けまで40分もあるじゃんか!大丈夫だってー」
呑気に返す私におばあちゃんは更に喝を入れる。
「馬鹿!!時間は基本始まる5分前には現地に居るもんだから!家から遠いのよ!?」
「うぐっ、分かったって!」
渋々準備を終え出発の声を掛けてお父さんが待つ車に乗り込む。お父さんは待ちくたびれていたのか伸びをして、行くぞと私に言った。
初めての高校生活は期待に満ち溢れていた。
新しい友達、給食ではない弁当生活、新しい先生、彼氏...予想図を頭で組み立てながら笑みをこぼす。
隣でお父さんが若干引いていたけど気にしない。
今までの堅苦しい強制部活から抜け出せたんだし!男の子も中学校よりきっと増えてるはず!
ギリギリな時間にも関わらず心はうきうきしていた。
(ちなみに)私朝田友紀は、彼氏を一度もつくった事のないシャイである。