呼吸(いき)するように愛してる
安西先輩とは、それからたまに、校内ですれ違うだけだった。
図書室で会っても、お互いに一人じゃない時も多かった。
安西先輩の優しい笑顔を見れば、痛みとせつなさを感じた。
それはやっぱり、匠くんを想うものとは違っていたけれど……
「安西先輩にはああ言ったけど、十年後も二十年後も、私はきっと匠くんだけが好きなんだろうな……」
──こうして、私の高校三年間はあっという間に過ぎていった・・・
図書室で会っても、お互いに一人じゃない時も多かった。
安西先輩の優しい笑顔を見れば、痛みとせつなさを感じた。
それはやっぱり、匠くんを想うものとは違っていたけれど……
「安西先輩にはああ言ったけど、十年後も二十年後も、私はきっと匠くんだけが好きなんだろうな……」
──こうして、私の高校三年間はあっという間に過ぎていった・・・