呼吸(いき)するように愛してる
次の日の準備や、新メニューを考える時、遅くなってしまったら、そのままカフェに泊まってしまうのだ。
「そんな事をしていると身体を壊すわよ!要に言っても、要も意外と頑固だから……」
ともママが、苦笑いを浮かべながら前に言ってた。
「匠も一通りの事はできるんだけど、仕事が忙しいと、食事が疎かになっちゃうみたいなの。これまでも、外食やコンビニのお弁当がほとんどだったって…せめて一食くらいは、栄養のバランスを考えた物を食べてほしいの!」
カフェに寄れば、いくらでも食事を出すと匠くんに話したそうだけど。行きそうな雰囲気では、なかったそうだ。
だから匠くん達が子どもだった時のように、うち朝倉家に匠くんの夕食もお願いしたい!と、ともママ。
「苑子にはお願いして、OKはもらったけど、匠はたぶん、朝倉家には行かないと思うの。帰りはいつも遅いみたいだし、苑子に迷惑をかけたくない、と思うんじゃないかな」
「…匠くんなら、そう思うだろうね…どうすればいいの?」
ジッと見つめる私を、ニッ!と笑ったともママが指差した。
「ここで、美羽ちゃんの出番!美羽ちゃんに、うちまで夕食を届けてほしいの!わざわざ家に運ばれてきた物を、食べない訳にはいかないでしょ?」
「っ!そっか!」
私がパッ!と表情を明るくすると、フフフ…と笑ってともママは続けた。
「ましてや、可愛い美羽ちゃんが届けてくれたんだもん。匠、絶対食べるよ!」
「……そう…かなぁ?」
私は思わず、ひきつった笑いを浮かべてしまった。長い間、まともに顔を合わせていない“可愛い妹”としての私の行動が、匠くんに対してどれ程の影響があるのか……
その後ともママは「お願いね!」と、栗原家の家の鍵を渡してくれた。
栗原・朝倉両家の家の鍵は、何かの時の為にお互いに預けあっている。が、ともママは「美羽ちゃん専用(ハート)」と、わざわざ私に預けてくれた。
「そんな事をしていると身体を壊すわよ!要に言っても、要も意外と頑固だから……」
ともママが、苦笑いを浮かべながら前に言ってた。
「匠も一通りの事はできるんだけど、仕事が忙しいと、食事が疎かになっちゃうみたいなの。これまでも、外食やコンビニのお弁当がほとんどだったって…せめて一食くらいは、栄養のバランスを考えた物を食べてほしいの!」
カフェに寄れば、いくらでも食事を出すと匠くんに話したそうだけど。行きそうな雰囲気では、なかったそうだ。
だから匠くん達が子どもだった時のように、うち朝倉家に匠くんの夕食もお願いしたい!と、ともママ。
「苑子にはお願いして、OKはもらったけど、匠はたぶん、朝倉家には行かないと思うの。帰りはいつも遅いみたいだし、苑子に迷惑をかけたくない、と思うんじゃないかな」
「…匠くんなら、そう思うだろうね…どうすればいいの?」
ジッと見つめる私を、ニッ!と笑ったともママが指差した。
「ここで、美羽ちゃんの出番!美羽ちゃんに、うちまで夕食を届けてほしいの!わざわざ家に運ばれてきた物を、食べない訳にはいかないでしょ?」
「っ!そっか!」
私がパッ!と表情を明るくすると、フフフ…と笑ってともママは続けた。
「ましてや、可愛い美羽ちゃんが届けてくれたんだもん。匠、絶対食べるよ!」
「……そう…かなぁ?」
私は思わず、ひきつった笑いを浮かべてしまった。長い間、まともに顔を合わせていない“可愛い妹”としての私の行動が、匠くんに対してどれ程の影響があるのか……
その後ともママは「お願いね!」と、栗原家の家の鍵を渡してくれた。
栗原・朝倉両家の家の鍵は、何かの時の為にお互いに預けあっている。が、ともママは「美羽ちゃん専用(ハート)」と、わざわざ私に預けてくれた。