呼吸(いき)するように愛してる
「美羽、お熱が出なくてよかったね」
お母さんが、微笑んでそう言った。夜中、何度か私の様子を見にきてくれていたと、お父さんに教えられた。
「お母さん、ごめんね。眠いよね?」
「これぐらい大丈夫!お母さん、元気なだけが取り柄なの、美羽も知ってるでしょ?」
そう言って、クルッと回って見せてくれたけど、目が少し赤くなってる……
「うん、そうだね!」
私も笑って答えた。
お母さん、心配ばっかりかけて、ごめんね!
「今日ね、みちるちゃん家が『いいよ』て言ったら、学校から帰ってきたら、みちるちゃん家に行ってもいい?」
「お家の人が『いいよ』て、言ったらよ?…その時は、お母さんが送ってあげる」
「はい!ありがとっ!」
お母さんが、笑って頷いてくれたので、さっきよりも、本当の笑顔ができた。
登校して、すぐにみちるちゃんの所に行く。
「おはよう!みちるちゃん。…今日、学校から帰ったら、みちるちゃん家に行ってもいい?」
「おはよう、美羽ちゃん。お母さんに訊いてみなきゃわからないけど。多分、大丈夫。お母さんに訊いて、美羽ちゃん家に電話するね」
「ありがとっ!」
私が、ホッと息を吐くと、私を見ていたみちるちゃんが、再び口を開く。
「匠くんの事?」
「っ!……うん」
妙な間をおいて、返事をした私。
みちるちゃんは、ゆっくりと瞬きをした。
*****
その日、学校から帰ってから──
無事、みちるちゃん家に行くことができた。
なぜかやっぱり、ニンマリ笑うヒロくんもいて……
「美羽ちゃん、ごめん」
「ん~ん!みちるちゃんのせいじゃないよ」
お母さんが、微笑んでそう言った。夜中、何度か私の様子を見にきてくれていたと、お父さんに教えられた。
「お母さん、ごめんね。眠いよね?」
「これぐらい大丈夫!お母さん、元気なだけが取り柄なの、美羽も知ってるでしょ?」
そう言って、クルッと回って見せてくれたけど、目が少し赤くなってる……
「うん、そうだね!」
私も笑って答えた。
お母さん、心配ばっかりかけて、ごめんね!
「今日ね、みちるちゃん家が『いいよ』て言ったら、学校から帰ってきたら、みちるちゃん家に行ってもいい?」
「お家の人が『いいよ』て、言ったらよ?…その時は、お母さんが送ってあげる」
「はい!ありがとっ!」
お母さんが、笑って頷いてくれたので、さっきよりも、本当の笑顔ができた。
登校して、すぐにみちるちゃんの所に行く。
「おはよう!みちるちゃん。…今日、学校から帰ったら、みちるちゃん家に行ってもいい?」
「おはよう、美羽ちゃん。お母さんに訊いてみなきゃわからないけど。多分、大丈夫。お母さんに訊いて、美羽ちゃん家に電話するね」
「ありがとっ!」
私が、ホッと息を吐くと、私を見ていたみちるちゃんが、再び口を開く。
「匠くんの事?」
「っ!……うん」
妙な間をおいて、返事をした私。
みちるちゃんは、ゆっくりと瞬きをした。
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その日、学校から帰ってから──
無事、みちるちゃん家に行くことができた。
なぜかやっぱり、ニンマリ笑うヒロくんもいて……
「美羽ちゃん、ごめん」
「ん~ん!みちるちゃんのせいじゃないよ」