【完】好きなんだからしょうがないだろ?
*想いは星降る金平糖
・絡まる想いはリボンで結んで
休日を挟んで月曜日。
残念ながらあの日のような散々な一日は、虚しくも終わってはくれなかったらしい。
「三葉……アンタ、どういうつもりよ?」
「じ、事実無根です…………」
莉子は疑いの眼差しを送ってくる。
“帝王とデートしたらしいよ?”……なんて。
そんな噂が学校中に広まってしまい、さらに、“帝王の彼女なんだって、あの子”と……!!
相変わらず、望んでもないのに動物園のパンダ状態は継続中だ。
「ねえ、ほんとなの?」
「り、莉子……これには、深い訳があってね……」
なんで、こうなるんだ……。
あたしが轟先輩と一緒にいたところを知る人物は“二人”しかいないのにっ!