【完】好きなんだからしょうがないだろ?



高校入学に向けて家を出るあたしに言った台詞も……“リバウンドには気を付けて!”だった。



「それで?学校生活はどうなのよ?」



ギクッ!

麦茶を注ぐ手があからさまに反応した。



「順調……?かな。ハハッ……」


「本当に?イジメられたりしてない?また引きこもりみたいになってないのは、アンタを見たら、その心配はなさそうだけど………」



引きこもりって、そんなストレートに……。


遠慮が一切なく口が悪いマシンガンな喋りも変わらないお姉ちゃんは、これでも姉として心配してくれてるってわかってる。


わざわざ、仕事帰りに地元から電車で来てくれたのが伝わるから。



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