【完】好きなんだからしょうがないだろ?
「ちがっ……」
「違わねぇだろ?なぁ、三葉」
無駄だとわかっていても否定したかった。
それでも、四ノ宮 玲央は意地悪な顔だけをあたしにグッと近づけてくる。
バレてることに焦って、さらにコイツの態度にカッとなったあたしは、近づく四ノ宮 玲央を押し退けようとした。
ーーードスッ!
あ、あれ…………?
その瞬間、莉子の部活のボストンバッグにつまづいて、身体が傾いていく。