【完】好きなんだからしょうがないだろ?
「弁解の余地もありません………」
その日の帰り道。
部活のボストンバッグを背負う莉子に、取調べを受けている真っ最中だ。
「……四ノ宮の部屋に泊まった?キスした?アンタは何考えてんの!!」
「違うの……っ、それは、ラインで送った通りで……」
今朝、莉子に全てを自供したラインを送信したあたしは、任意同行のごとく今に至る。
「三葉、簡単に忘れられないのもわかるけど、それじゃあ四ノ宮を受け入れてるようなもんでしょ?」
「受け入れる……?」
「そうよ!何、流されてキスまでしてんのよ!」
「うっ……」