【完】好きなんだからしょうがないだろ?



莉子は迷うことなくストレートに言い放つ。


無神経とは違うけれど、その強い意思のこめられた瞳は、ずっと前から変わらずに揺るがないことを知ってる。



「わたしは、四ノ宮の肩を持つつもりなんかないけど、今の四ノ宮は三葉と向き合いたいんじゃないの?」



あの玲央が、あたしと……?


そんな思いがけない言葉に口を結んでしまう。


そして、別れ道まで差しかかると莉子は足を止めた。



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