【完】好きなんだからしょうがないだろ?
「はっ!?違うっ、違うから……!」
「麻白さんが、あのプリンスと同居……っ!?」
猪突猛進のごとく女子達の避難の嵐が、あたしへと押し寄せてきた。
「……誤解だよっ、ほんとに、違うの!」
言いながら、危ない立場に立たされた原因である玲央を睨むと、挑発的な笑みであわてふためいたあたしを見下ろしてる。
絶対っ、確信犯だ……!
「……まあ、ちょっと違うかもな」
いや、むしろ間違いだったら……。
完全に悪魔と化していなかったのか、誤解を解いてくれるかもしれないと期待を膨らませる。