【完】好きなんだからしょうがないだろ?



そしてあの苦いバレンタインの日も。



ーーー“まあ、落ち着いてよ、四ノ宮も……”



教室で玲央に突き落とされたような言葉を吐かれた時だって仁科君はその場にいたんだ。



「ビックリした。麻白さんすごい変わったね?」



色んな感情が乱れて仁科君を上手く見れないあたしは沈黙する。



「……ちょっと、時間ある?」


「え?」



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