【完】好きなんだからしょうがないだろ?



シュガーマカロンから歩いてすぐの公園へあたしと仁科君はやってきた。


小さな公園に申し訳程度のベンチに腰を降ろす。



「急にごめん。でも、麻白さんかなって思ってつい声かけちゃったんだ」


「ううん……」


「シュガーマカロンって店。妹が前から一度は行ってみたいって言っててさ。単身赴任の父親が今こっちにいるから、会いに来たついでに寄ってみたんだ……」



再開した仁科君はどこかぎこちなく話す。



「仁科君、雰囲気変わったね……?」


「そうかな?視力が下がっちゃってメガネにしたからかな?」



< 222 / 351 >

この作品をシェア

pagetop