【完】好きなんだからしょうがないだろ?
「俺がここにいることがそんなにおかしいか?」
「轟先輩……」
太陽の下よりも闇夜の月下の方が似合ってしまうような一匹狼は、あたしの隣で鋭い瞳を細めた。
「俺はそんなに悪者扱いされているか?」
「いいえ!でも、な、なんで!?だって体育祭なんて帝王は出ないんじゃ……むしろ抗争とかの方がお似合……」
「あ?」
「ヒィッ!!すみません……!」
だって、轟先輩がここにいることが地を動かすほどに信じられなくて、みんなが驚愕に満ちていた。