【完】好きなんだからしょうがないだろ?



「……どこに、行くんですか?」


「決まってんだろ?」



あたしへ向けた背中が振り返ることはなかった。



帝王は、堅い決意を決め込んだように空を見上げて、たった一言、あたしへ残していった言葉は。





「走る」



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