【完】好きなんだからしょうがないだろ?
御木本さんの冷たい視線が針のように向かってくる。
もう、泣いてしまいたい。
この場から、今すぐ逃げれたらどれだけ楽だろう。
そう挫けてしまいそうなほど、怖くて怖くて怯えてしまう。
……けど、臆病なままでいたら何も変えられない。
自分の小さな世界を変えるのは、きっと、ほんの少しの勇気。
「……御木本さんみたいに、可愛くもないし、あたしはすごく太ってた……でも、自分を変えたいって思った……」
笑われるだけの自分。
ずっと、変わらない世界に諦めてきた。