【完】好きなんだからしょうがないだろ?



「根本的に間違ってんだよ。自分の努力で変わったコイツの気持ち、お前らにはわかんねぇだろ?」



ふっ、と零れたのは、乾いた笑みで。



「お前らだって、顔に色んなもん塗ったくって化けてんのに」


「……っ!ば、化ける?」



メイクの濃い女の子達が過剰に反応して、慌てて玲央から目線を落とすと、ゆでダコみたいに顔を真っ赤にしている。



「それに、お前な?」


「わ、私……っ!?」


     
急に投げられた玲央の冷酷な眼差しに、御木本さんがビクリと顔を上げた。



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