【完】好きなんだからしょうがないだろ?



「……誰があんな丸いヤツ好きになるかよ。アイツはどうせ痩せたって可愛くなるわけねぇだろ。くだらねぇ」



とどめの言葉を吐いたのは大好きな玲央だった。



今すぐ耳を塞いでしまいたかった。



「あはははは!だよな?醜い幼馴染みなんて、早いとこ縁切ったら?」



どっと沸き上がる笑い声。


苦しくて、痛くて、逃げたくて。


それなのにその場に縫い付けられたみたいに動けなかった。



< 59 / 351 >

この作品をシェア

pagetop