【完】好きなんだからしょうがないだろ?
「……誰があんな丸いヤツ好きになるかよ。アイツはどうせ痩せたって可愛くなるわけねぇだろ。くだらねぇ」
とどめの言葉を吐いたのは大好きな玲央だった。
今すぐ耳を塞いでしまいたかった。
「あはははは!だよな?醜い幼馴染みなんて、早いとこ縁切ったら?」
どっと沸き上がる笑い声。
苦しくて、痛くて、逃げたくて。
それなのにその場に縫い付けられたみたいに動けなかった。