【完】好きなんだからしょうがないだろ?
次の日、教室へ行く途中の廊下でショコラノアールを包んだ紙袋を持った女子達に無理矢理、使われていない教室へ連れてかれた。
「四ノ宮君に渡そうとしたんだって?」
全身の血の気が引いていく感覚に支配される。
「ねぇ、聞いてんの?デブ!」
「存在が迷惑だって自覚あんの?学校来んなよ。アンタなんか来なくても誰も困らないからさ?」
足が震えて恐怖しか感じなかった。
紙袋からショコラノアールを取り出すと女の子達は笑いだした。
「幼馴染みなんて金輪際、口にすんなよ。身の程を知れ」
そう言ってあたし目がけて投げつけた。