【完】好きなんだからしょうがないだろ?
*乙女心にキャンディマジック
・一匹狼に糖度は不要
「……し、四ノ宮君って。どうしていつも、そんなに甘い香りがするの?」
うっとりした熱い瞳の視線を辿れば先には、誘惑プリンスともてはやされる玲央の姿がある。
「さぁ、なんででしょう?」
なーんて涼しげに答えて、バッカみたい!
教室の中でそれを見つめる女の子は一人、また一人と誘われるように玲央のそばまで駆けていく。
あんな最低のヤツのどこがいいんだか……!
「み、三葉。すごい顔……鼻の穴、広がりすぎ。絵に描いてあげよっか?」