恋の温度はプラマイ10度
トントン

「ん?」

「晴馬さん。これからよろしく。」

いきなり言われてビックリしたよ。

「あ、うん。私晴馬奈央。奈央って呼んで。」

「俺も零斗で良いよ。」

な、なんだ!この王子スマイルは!?
この人、モテる!

零斗君は、握手したそうに手を差し出している。


    握手する?

 ┏━━━┓ ┏━━━┓
☞┃YES┃ ┃ N O ┃
 ┗━━━┛ ┗━━━┛

今、私の、脳内ではこんな事が行われてピッピ、ピッピと激しく動いています。


ポチッ。
押したのはYESの方。


「よろしくね。」

握手した時。

ヒヤーと冷える音がした。

「きもちぃー!零斗君はイイ温度なんだね!」

「奈央さんこそ温かくて気持ちいいよ。」

多分、30度きってるんだと(察。

「早速で悪いんだけど、放課後、校内案内してもらって良いかな?」

あぁ。王子スマイルとかこの人、できる!

「いいよ。それじゃあ、放課後教室残っててね。」

と、約束したらちょうど1時間目が始まった。

  


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