恋の温度はプラマイ10度
ピシャ。ガチャン

??鍵?

「零斗君?これから校内歩くんだよ?」

「………で?」

えっ?これは、まさか、隠れドSとか言うやつですか!?

「えっ、えーと零斗君。図書室行きましょ!私。あそこでいつも勉強しているんです。」

「零斗君はやめてくんない?奈央。」

「よ、よ、呼び捨て!?」

「悪いかよ。っていうか寒い。くっつけ。」

「へっ!?!」

「くっつけって言ってんだよ。」

「は、はい。」

ギュッ。

「やっぱりお前温いな。」

こうやって褒められるのは初めてだな。

じゃないじゃない!

「あ、あのれ、零斗君?」

「零斗。」

「えっ?」

「零斗って呼べ。」

命令形!?!!!!?

「早く。」

「れ、れぃと(ボソッ)。くん。」

チュッ。

「へっ!?」

「お前。君付けただろ?お仕置き。呼ぶたびにやるからな。」

「れ、れ、零斗!」

「よーしよし。」

ポンポン。
優しく頭を撫でてくれた。


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