恋の温度はプラマイ10度
そんなこんなで日曜日。
勿論、結美には言ってない。

心配性だからね。

8時50分。

「早くついたな。」

今日は真っ白なワンピースを着ていた。
面倒だったから。

「お兄さん。私達といい事。しませんかぁ?」

「………!」

その『お兄さん』と目が合った。
ヤバイ。
感覚でそう思ったと、同時に。

「ゴメン。彼女来たから。」

「えぇー。ざんねーん。」

「零斗!?」

「奈央。話し合わせろ(ボソッ」

「(コクン。私の彼氏に手を出さないでくれる?」

「あー負けた。じゃぁ帰ります。」

よし!

「て事で、手を離して。」

「はっ?無理。早く行くぞ。」

ドキドキが止まらないのを、悟られたくないから話してほしいのに。

君が好き。
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