この物語になんて名前をつけよっか?
歩いて教室へ向かった3人は当然遅刻扱いになっては先生に怒られた。怒られているのに1人ではないからか先生の目を盗んでは目を合わせ3人は笑う。いつもなら怖いはずの説教が全然怖いと感じなかったのがとてつもなくおかしかったのだろう。
「…ああもういい、早く席について、」
盛大な溜息をついては目の前の先生は説教をやめてしまった。3人は適当に返事をして席に着く。明音はその間際、小咲に視線をちらりと向けた。そして”嵐のような少女をみた”と軽く笑みをうかべる。そのあとその様子を見られた明音が先生に指名されて慌てふためく姿を、クラスのだれもが笑っていた。
この出来事が、この物語の主な始まり。
これからどんなことがまっているのかなんて、
みんなが知る由もないのです。
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