この物語になんて名前をつけよっか?
幼馴染と男前系女子と


授業の終わりを告げるチャイムがなった。小咲はお腹がすいたとお腹を押さえながらお弁当を鞄から出し、財布と携帯を持って席を立つ。きょろきょろと周りを見回しては誰かを探しているようだ。目的の人物が見当たらなかったのか携帯でその人物へメールと簡単に打てば教室を後にした。廊下を歩きながらそこにいる人たちを眺めながらゆっくり歩きつつ目的地まで目指す。1年の教室は最上階の3階のため、目的地までは行くのが楽であった。
目的地のドアの前につく。息を1回程吐けばドアノブに手をかけあけた。開けた瞬間、心地よい風が肌に当たる。視界には青空が広がった。そう、小咲がむかっていた先は屋上であった。どこかちょうどいいところを見つけてはそこへ座る。

「-…まだかなぁ、友希。」

待ち人の名前をぽつりと呟くと屋上のドアを開けてはいってきた人物に目を向けた。金髪の髪の毛が少し長く、背の高い青年。まさしく小咲が待っていた人物であった。売店で買ってきたであろうサンドイッチや飲み物をもって小咲の目の前に座った。

「遅い友希。1人でいるのもむなしいんだけど?」

「あー悪い。売店混んでてさ。」

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