今日から魔王はじめます!
わからない、わからない、わからない。
どうして私がこんなところに、という思いや、魔王になんてなりたくない、という思いが、
再び渦巻いて溢れて、思考が上手く回らない。
____もう何もかも面倒くさい。全て捨てて逃げてしまいたい。
____どこへ?
____泣きたい。魔王なんて何なのよ、って誰かにすがりつきたい。
____誰に?
「もう、やだよ…」
期待なんてしないで。私はただの人間。
のうのうと両親の下で庇護されて生きていた、ごく普通の平凡な女子高生なの!
何かに助けを求めるように、私はカバンを手に取る。
ぶら下がった剣道部員お揃いの竹刀ストラップを握りしめてぎゅっと目をつぶった。
「戦争を…やめさせなくちゃ」
せめて平和に暮らしたい。
魔族と人間が、争わないでほしい。
魔族にも、人間にも、良い人がいっぱいいるんだ。
「魔王の地位があれば…私にだって」
マヌケだけど。右も左もわからないけど。
この世界での私の権力(チカラ)は危ないけど、無力ではないのだから。
どうして私がこんなところに、という思いや、魔王になんてなりたくない、という思いが、
再び渦巻いて溢れて、思考が上手く回らない。
____もう何もかも面倒くさい。全て捨てて逃げてしまいたい。
____どこへ?
____泣きたい。魔王なんて何なのよ、って誰かにすがりつきたい。
____誰に?
「もう、やだよ…」
期待なんてしないで。私はただの人間。
のうのうと両親の下で庇護されて生きていた、ごく普通の平凡な女子高生なの!
何かに助けを求めるように、私はカバンを手に取る。
ぶら下がった剣道部員お揃いの竹刀ストラップを握りしめてぎゅっと目をつぶった。
「戦争を…やめさせなくちゃ」
せめて平和に暮らしたい。
魔族と人間が、争わないでほしい。
魔族にも、人間にも、良い人がいっぱいいるんだ。
「魔王の地位があれば…私にだって」
マヌケだけど。右も左もわからないけど。
この世界での私の権力(チカラ)は危ないけど、無力ではないのだから。