今日から魔王はじめます!
第二章
*あなたが勇者?
___そして。
「あああぁぁ…高いよぉぉ…怖いよぉぉ…落ちたら死ぬよぉぉ…」
私の脆い信念は、早くも上空…不死鳥の背の上で折れかけていた。
下が見える度、涙が出てきそうになるし、不死鳥が揺れたり旋回する度に、
死を覚悟しなくちゃならないし。
どうしてあそこから出てきたんだよぉ、分不相応でカッコつけて私のバカバカ…と、
絶賛後悔中だ。
『そんなに泣くならば、魔王城へ戻られれば良いでしょうに』
「うひぃ、後ろ向かないでぇ!揺れるぅぅ!」
『落ちれば私が空中で拾いますから御安心を』
「ありがとう!!でも落ちる前提で話しないでね!?」
前しか向かないんだ、私は魔王なんだ…とブツブツ自己暗示し続ける。
じゃないとこのまま高さからの恐怖と緊張で気絶しそうだ。
『そう言えば、彼も、私の背に初めて乗った時は、怯えてしがみついてきました』
「あああぁぁ…高いよぉぉ…怖いよぉぉ…落ちたら死ぬよぉぉ…」
私の脆い信念は、早くも上空…不死鳥の背の上で折れかけていた。
下が見える度、涙が出てきそうになるし、不死鳥が揺れたり旋回する度に、
死を覚悟しなくちゃならないし。
どうしてあそこから出てきたんだよぉ、分不相応でカッコつけて私のバカバカ…と、
絶賛後悔中だ。
『そんなに泣くならば、魔王城へ戻られれば良いでしょうに』
「うひぃ、後ろ向かないでぇ!揺れるぅぅ!」
『落ちれば私が空中で拾いますから御安心を』
「ありがとう!!でも落ちる前提で話しないでね!?」
前しか向かないんだ、私は魔王なんだ…とブツブツ自己暗示し続ける。
じゃないとこのまま高さからの恐怖と緊張で気絶しそうだ。
『そう言えば、彼も、私の背に初めて乗った時は、怯えてしがみついてきました』