今日から魔王はじめます!
しかし、その刹那。
バチィッッ!!と。
蒼い電光が生まれ、レンに触れた手に激痛が走る。
「いったぁぁ…」
赤くなった自分の手を見て、私は呟いた。
ああ、この火傷、この世界に来てから2回目だ。
「ったく…魔力と聖力は反発するって、“智の王”に習わなかったのかよ?」
「うぅ…習いましたぁ…」
「……ほら、手、貸してみろ」
恐る恐る手を差し出すと、ぼんやりとした白い光が私達の手を包み、みるみるうちに傷を治していった。
これが、聖力の治療…!
すごい、レンの治療、ランスさんのとほとんど変わらないくらいにクオリティが高いよ!
「ま、“智の王”に出来たなら、愛美もすぐできるだろ。なんてったって次期魔王サマだしな」
「…勇者には言われたくないよ」
「そりゃそうだな。…さて」
楽しそうな笑顔を引っ込め、レンが声を低くした。
「そろそろここを出なきゃな」
バチィッッ!!と。
蒼い電光が生まれ、レンに触れた手に激痛が走る。
「いったぁぁ…」
赤くなった自分の手を見て、私は呟いた。
ああ、この火傷、この世界に来てから2回目だ。
「ったく…魔力と聖力は反発するって、“智の王”に習わなかったのかよ?」
「うぅ…習いましたぁ…」
「……ほら、手、貸してみろ」
恐る恐る手を差し出すと、ぼんやりとした白い光が私達の手を包み、みるみるうちに傷を治していった。
これが、聖力の治療…!
すごい、レンの治療、ランスさんのとほとんど変わらないくらいにクオリティが高いよ!
「ま、“智の王”に出来たなら、愛美もすぐできるだろ。なんてったって次期魔王サマだしな」
「…勇者には言われたくないよ」
「そりゃそうだな。…さて」
楽しそうな笑顔を引っ込め、レンが声を低くした。
「そろそろここを出なきゃな」