今日から魔王はじめます!
「ここは確か地下3階!2回階段上がれば地上だ! まずは階段まで急ぐぞ!」
「了解!!」
よく考えれば(いや考えなくても)カオス極まりない状況だと思う。
何度も言うが、魔王と勇者がタッグ組んで逃亡劇を繰り広げてるなんて、ありえないだろう、普通。
すると突然、地下監獄内にサイレンが鳴り響いた。間もなくして放送が始まる。
私達は思わず足を止めた。
『____獄卒、看守に告ぐ。先刻、勇者の牢獄が破られ、勇者を含む囚人2名が消えた。
囚人2名は未だスレイブヤードにいると思われるので、
くれぐれも同情などせず、2名を目撃した場合は、他の囚人も即刻看守へ報告するように。
庇いし者は極刑に処す。
繰り返す_____』
あちこちからざわめきが起こる。
私とレンは顔を見合わせると再び走り出した。
他の捕虜達に迷惑がかかってはならない。
それと、私が魔王になったら、必ず、捕虜は解放するからね!
人間の皆、もう少しだけ待っててね!
「了解!!」
よく考えれば(いや考えなくても)カオス極まりない状況だと思う。
何度も言うが、魔王と勇者がタッグ組んで逃亡劇を繰り広げてるなんて、ありえないだろう、普通。
すると突然、地下監獄内にサイレンが鳴り響いた。間もなくして放送が始まる。
私達は思わず足を止めた。
『____獄卒、看守に告ぐ。先刻、勇者の牢獄が破られ、勇者を含む囚人2名が消えた。
囚人2名は未だスレイブヤードにいると思われるので、
くれぐれも同情などせず、2名を目撃した場合は、他の囚人も即刻看守へ報告するように。
庇いし者は極刑に処す。
繰り返す_____』
あちこちからざわめきが起こる。
私とレンは顔を見合わせると再び走り出した。
他の捕虜達に迷惑がかかってはならない。
それと、私が魔王になったら、必ず、捕虜は解放するからね!
人間の皆、もう少しだけ待っててね!