今日から魔王はじめます!
「ちょっ、何やってんだよお前!早く立って…、」



そこまで言って、レンが再び私を突き飛ばした。


2人で横に転がると、直後に青い焔がさっきまで私達がいた場所で燃え上がる。


レンは私が腰を抜かしたことを察したらしい、くそっ、と呟くと、叫んだ。



「銀の月は笑み、夜の闇は咽び泣く。聖なる光よ我が鎧に、


法術典項の三、“光盾(コウシュン)”!」



刹那、私達の周りを白い光が包んだ。


レンの早口な呪文、そして眩しい光に驚いたのも束の間、再び青い焔が私達を襲う。


しかし今度はそれは光によって防がれた。



「す、すごいっっ」



レン、すっごいよ!どうして今までやらなかったの!
< 137 / 383 >

この作品をシェア

pagetop