今日から魔王はじめます!
くそう、都合のいいように王子の権力を振りかざしおってわがまま王子め……。


私はレンみたいに華やかな容姿じゃないけど、これでも黒い炎を操る次期魔王なんだからね!


悔しくなった私は言う。



「合計年齢30歳のロリババアならぬショタジジイのくせに、大人げないぞ!」


「お前、世の中すべての30歳に謝れ。30歳はジジイじゃない」


「ならショタおじさん!」


「やめろ!犯罪臭しかしないだろ!!」



レンのツッコミ、というか怒声を受けて私は頬を膨らませ、石碑を見上げる。


わがまま王子は腕を組むと言う。



「ふぉっふぉっふぉっ。苦しゅうない。


余の命に従い、ムードに合った文をつくり上げると良いぞ」


「棒読みで言うなぁっ!だーもうムカつくったら!レンのバカ!!」



私はぷりぷりしながら、爆笑するレンを無視して和訳(それっぽい文)を進める。


そして、しばらくして…それっぽい訳が完成した。
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