今日から魔王はじめます!
「……なあ、愛美。お前は、初代魔王のことをどんな人だと聞いた?」
「……誰よりも平和を好む、優しくて温和な人だと。
肖像画も見たけど、私みたいな黒髪の、優しそうな男の人だったよ。
ただ……」
私は魔王城で見た、初代魔王陛下……始祖様の肖像画を思い出す。
確か、不自然に破られていたんだよね……。
「俺も聖王陛下の肖像画を見たことがある。
黒髪ではなく、金髪の青年だったが、やっぱり戦いを好む人には見えなかった。
なんでこの人は、魔族と仲違いしたんだろうと思ったよ」
「それな」
「あ、それ懐かしいな」
私が同意の意を示すと、緊張気味だったレンの表情が緩む。
つられてこっちの表情も緩んだ。
「……誰よりも平和を好む、優しくて温和な人だと。
肖像画も見たけど、私みたいな黒髪の、優しそうな男の人だったよ。
ただ……」
私は魔王城で見た、初代魔王陛下……始祖様の肖像画を思い出す。
確か、不自然に破られていたんだよね……。
「俺も聖王陛下の肖像画を見たことがある。
黒髪ではなく、金髪の青年だったが、やっぱり戦いを好む人には見えなかった。
なんでこの人は、魔族と仲違いしたんだろうと思ったよ」
「それな」
「あ、それ懐かしいな」
私が同意の意を示すと、緊張気味だったレンの表情が緩む。
つられてこっちの表情も緩んだ。