今日から魔王はじめます!
「でもやっぱり、わからないな。


友好の意を示すために、初代魔王が聖王陛下に魔剣の使い方を教えたのなら、


わざわざ聖王陛下は石碑に記して残すか?」


「それに、友好だったなら、どうして今戦争なんかしてるの?


ランスさんは、もう理由なんか忘れてしまったくらい、長い間戦ってたって言ってた。


聖ミスリル統一王国が出来た時からは、もう激戦だったって。それが今でも続いてるんだって」



考えても考えても、やっぱりわからない。


二種族の他に、やっぱり他の脅威があったの?


それのせいで仲違いしたの?



思考は堂々巡りだ。


それなら、今ここにある情報を持ち帰るしかないのだろうか。



「だけど、停戦に持ち込む証拠に、魔剣の情報だけでは足りない」



そのために、聖剣の情報も手に入れたい。


と、レンはそう言った。
< 155 / 383 >

この作品をシェア

pagetop