今日から魔王はじめます!
そして。



「……法術典項の一、“聖帝光”」


「ひぎゃあああああっっ!?」



目覚めは最悪だった。


すさまじい光を直射され、微睡み中だった私は、びっくりして飛び起きた。


そして、光を発した犯人を睨みつける。



「ちょっとレン!何するのー!」


「何するのー、じゃない!!」



しかし犯人……レンは、怒りながら言った。



「今何時だと思ってるんだ!昼前だぞ!!」


「昼前ならいいじゃない、学校がせっかくないんだから!!」


「学校はもともとないから!!もうチェックアウトの時間だよ、バカ!このバカ!!」


「バカバカ連呼するなバカ!!」



カリカリしてばっかりだと、年取ってから皺増えるぞ。


ぶつぶつ言いながら、私はベッドから降りる。



「朝食は取ってもらってあるから、さっさと着替えろバカ!」


「だからバカ言うな!!」
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