今日から魔王はじめます!
第一章
*ここはどこですか
「おめでとうございます。あなたの前世は中世の女王様です」
「えっ、私女王様!?やったぁ嬉しい!」
「愛美、あのねぇ…」
駅前の広場。
紫色の水晶に手をかざした占い師は、妖しげにに笑いながら私…一ノ瀬愛美(イチノセマナミ)にそう告げた。
紫色の水晶は中がふわふわと光り、神秘的な雰囲気を醸し出している。
私は今まで、占い師に前世占いをしてもらっている最中だったのだ。ちなみに料金は1000円。
やだ、前世は中世の女王様だって、私。
ちょっと嬉しいかも。
「ねえ愛美、もう帰らない?どう考えても、この占い師かなり胡散臭いわよ」
「まあまあ、美咲(ミサキ)先輩。もしそうでも騙されたわけじゃないし!」
「つきましては、来世のための運気を上げるストラップを1500円でどうでしょう」
「買いますッ」
「待てい!!」
剣道部一の美少女、美咲先輩が私の腕を引っ張る。
高校2年にして、インターハイベスト4を飾った美咲先輩の腕力はハンパではなく、
身を乗り出した私はあっさり椅子に引き戻されてしまった。
「えっ、私女王様!?やったぁ嬉しい!」
「愛美、あのねぇ…」
駅前の広場。
紫色の水晶に手をかざした占い師は、妖しげにに笑いながら私…一ノ瀬愛美(イチノセマナミ)にそう告げた。
紫色の水晶は中がふわふわと光り、神秘的な雰囲気を醸し出している。
私は今まで、占い師に前世占いをしてもらっている最中だったのだ。ちなみに料金は1000円。
やだ、前世は中世の女王様だって、私。
ちょっと嬉しいかも。
「ねえ愛美、もう帰らない?どう考えても、この占い師かなり胡散臭いわよ」
「まあまあ、美咲(ミサキ)先輩。もしそうでも騙されたわけじゃないし!」
「つきましては、来世のための運気を上げるストラップを1500円でどうでしょう」
「買いますッ」
「待てい!!」
剣道部一の美少女、美咲先輩が私の腕を引っ張る。
高校2年にして、インターハイベスト4を飾った美咲先輩の腕力はハンパではなく、
身を乗り出した私はあっさり椅子に引き戻されてしまった。